マグロの試食会
平成21年3月13日清水商工会議所主催、第50回記念産学官講演会・交流会が開催されました。当日1階多目的ホールでは、東海大学産学連携共同研究成果発表パネル展示が行われ、クロマグロ陸上養殖プロジェクト成果もパネル展示されました。講演会後の交流会では、クロマグロ陸上養殖プロジェクト研究成果物(マグロ)の試食が行われ、参加各団体・企業の方々から臭みが無く美味しい、早期の事業化を願うと好評を頂きました。
平成21年3月13日清水商工会議所主催、第50回記念産学官講演会・交流会が開催されました。当日1階多目的ホールでは、東海大学産学連携共同研究成果発表パネル展示が行われ、クロマグロ陸上養殖プロジェクト成果もパネル展示されました。講演会後の交流会では、クロマグロ陸上養殖プロジェクト研究成果物(マグロ)の試食が行われ、参加各団体・企業の方々から臭みが無く美味しい、早期の事業化を願うと好評を頂きました。
世界初のマグロ陸上地下海水養殖
安全・安心、水銀禍、細菌禍も少ないクロマグロ養殖を目標
WHA㈱(萩原弘之代表取締役社長)は、水槽の水温が変わらず、魚には水銀の影響も細菌の影響も少ない、世界でも画期的な陸上地下海水養殖システムを駆使し、安全、安心でおいしいクロマグロを目標としている。今、海洋で獲れる天然マグロは年々約30%減少しているばかりか、水銀や細菌に汚染されていて、警戒を促す論文も発表されている。WHA社は、直径25㍍の水槽の建設を計画しており、体重30㌔以上のマグロを養殖すると共に、逆に海へ稚魚を放流してみたいと、山本明人専務は語る。
海面養殖では天災、人災、糞害も。
―世界的に魚を獲りすぎ、中には絶滅の危機にあるといわれている魚もあります。クロマグロはどうなんですか。
山本 絶滅危惧種には指定されています。ただ、獲りすぎだとはいわれていますが、水産会社などの冷凍庫には結構備蓄されていますよ。わが国では今後、ヨコワ(稚魚)は体長約30㌢、体重約200㌘のものも獲りにくくなると危惧されています。海上では現在、マグロはたくさん養殖されていますが、その海上も人災、天災などによって被害が出たり、台風によって真水が流れてきて、水がにごって全滅したりするようなことが、往々にしてあると聞いています。
ただ海面養殖の場合、マグロが死ぬだけでなく、逆にマグロの糞尿で海岸を汚してしまうこともある。要するに海を汚してしまえば、マグロ自体も汚染されてしまうというのが海面養殖の現状です。
地下海水を使った陸上養殖で、安全、安心。
―ということは、陸上養殖の方が安全、安心ということですか。
山本 はい。私たちはそこに目を付けて、陸上で養殖しようということにしました。陸上でやるということは、最大の目的が雨・風にさらされない、台風が来てもエサがやれる、真水が流れてきても全く影響はない、完全濾過された地下海水を使う事により、影響の少ないマグロができるということです。そういう特長があるから、初期投資はどうしても大きくなるが、あとのリスクは少なくてすみます。
例えば、水槽の中に何匹かのマグロがいるとします。これらのマグロは毎日エサを食べているが、それは網からくぐり出た小魚もあれば、汚れた水を毎日呼吸している魚もある。つまり、これらのマグロは、全部同じエサを食べてはいないということですね。
AというマグロとBというマグロを比べれば、当然食べた餌によって水銀量に違いがでてくる。ところが私たちの場合は、マグロが100匹いるとすれば、100匹同様のマグロ養殖が可能になるのです。陸上養殖には、そういう利点がある。そうなることを目指して、私たちは頑張っています。
世界のマグロの60%を日本が消費。
―日本のマグロ需要の現状は?
山本 今、世界の60%を日本が消費しているといわれています。かなりの消費率です。中でもクロマグロは、海外から飛行機で輸入してでも食べるという高級食材です。それだけにクロマグロをうまく養殖して、しかも空輸など使わずに、口に合う大きさにして提供できればいいなと考えています。
天然マグロは毎年30%も減少。
―天然マグロの漁獲は減っている?
山本 毎年30%程度減少しています。具体的には、海域ごとにそれぞれ前年比で約30%ずつ減っている。だから、全体としても減少しています。それによって値が上がると困るんですが、今のところはそのような兆候は見られないようですね。
「地下海水には多くのメリット」と秋山教授から示唆。
―WHAと東海大学とが共同研究している「地下海水を利用したクロマグロの陸上養殖」は、世界でも先端的な研究だとか。
山本 当社は東海大学と産学連携しており、東海大学に最初に私が陸上マグロを持ってきたとき、海水ではエネルギーコストがかかると言われました。エネルギーコストというのは、マグロの水槽の温度帯を21~23℃に保つためのコストのことです。
となると、冬は海水の温度を上げなければならず、夏は温度を下げなければならない場合があるかもしれない。つまりタンク内の海水を、クールダウンさせたり、ヒートアップさせなければならない。こうなると、海水温度の上げ下げ、エサ、さらにはポンプで海水を汲み上げるにもエネルギーコストがかかるので、陸上で養殖する利点が少なくなってしまいます。
そこで東海大学の秋山信彦教授(当社顧問)が、地下海水は一年を通じて一定の水温であるという利点があること、また地下海水には酸素がないので好気性細菌類もいないメリットがあると主張された。つまり、細菌を殺すコストも不要になるということで、地下海水が養殖には最も適していると言われたのを契機に、実施することにしました。クロマグロ陸上養殖では、当社の研究が最初のはずですよ。
育成にコストがかからない30㌔マグロ。
―マグロをどのくらいの大きさにするのが理想ですか。
山本 体重100㌔、200㌔のマグロというのは、専門家でないとさばききれませんが、大体30㌔であったら、どこの大手スーパーさんでもさばける大きさではないでしょうか。だから私どもも、30㌔の大きさを目指している。それ以上飼っていれば、コストがかかりすぎてしまいます。
クロマグロ養殖でWHA社がノウハウ伝授。
―クロマグロ陸上養殖プロジェクトが平成20年度、「中小企業経営革新支援法」で、県知事承認されましたね。
山本 これは、当社が県の内外でマグロ養殖をしたい人の顧問になって、水槽を作ってあげるという契約をする支援法なんです。だから、「ウチも陸上でマグロ養殖をやりたいけど、やり方を教えてください」という打診があったら、私どもがそこで立地調査して、できるようなら「こういう水槽で作ったらどうですか」とアドバイスし、契約するというものです。その条件としては、地下海水が取れることです。それに、陸上でやりたがる理由の一つは、漁業権がいらないからです。だから、一般企業が参入しやすいんですね。
25㍍水槽で親魚から孫魚まで大量に育てたい。
―WHAとしてはこれから、どのような研究を目指している?
山本 将来的に第一の目標は、直径25㍍の水槽で体重30㌔以上のマグロを養殖し、そのマグロを親魚まで育てて、子供を産ませ、孫まで育てたいということですね。それを大量に出荷できれば言うことはありません。
WHA株式会社 概要
● 所在地/静岡県焼津市西小川1丁目3番地の10
TEL.054-620-5555
● 研究所/静岡市清水区折戸3-20-1(東海大学海洋学部10号館117号室)
TEL.054-337-1110
● 設 立/2005年11月
● 資本金/5,000万円
● 代表者/萩原弘之
● 従業員数/4人
● 事業内容/マグロ陸上養殖技術、各種機器開発
8/21東海大学海洋学部内の水槽に第3回目のヨコワを搬入しました。
「クロマグロ(ヨコワ)」は、現在体長200㎜前後となっていますがこれを600㎜程度まで成長させ最終研究に入ることとなります。今期のテーマは「光」と言うことでこれをふまえて来年度本格水槽へと移行していく見込みです。
8/21東海大学海洋学部において今年度のヨコワを搬入します
クロマグロ陸上養殖プロジェクトが「中小企業経営革新支援法」 県知事承認となりました
平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。さてこのたび平成二十年度経営革新支援について、静岡県知事より承認が下りましたのでご報告申し上げます。これを機に当社のマグロ養殖にも一層の拍車をかけ事業化に邁進する所存でございます。今後とも本事業へのご支援を賜りますようお願い申し上げます
WHA株式会社
朝焼けに焦れて:/6 マグロ船からの報告 規制なき養殖過熱
2008.01.07 (全1,063字)
◇稚魚めぐり争奪戦
昨年夏、高知県や和歌山県の静かな漁村で異変が起きた。クロマグロを稚魚から育てる養殖に企業が次々と参入し、漁のない夏に初物としてわずかに食べられるだけだった体重数百グラムのクロマグロの稚魚「ヨコワ」に、異常な高値が付いたのだ。
地中海やメキシコで盛んに行われる「蓄養」は、若い成魚を半年程度太らせて出荷する。一方養殖は、ヨコワを巨大ないけすで2~3年飼育し、体重約60キロに成長させて出荷する。ヨコワにはマグロに付きものの漁獲規制がないのが大きな違いだ。
陸上養殖を手がけるWHA(焼津市)に所属し、養殖会社で培った技術を駆使して高知市南西の須崎湾でヨコワを育てている森光雄仁(ゆうじ)さん(35)は、「いずれマグロの中心は天然から養殖に移る」と予測する。漁獲規制が強化される中で、大手水産会社も次々と養殖に参入し始めた。
昨年の養殖クロマグロの出荷推定量は前年より500トン増の4000トン超。大手各社の目標値を合算すると、09年には日本船の現在のクロマグロ漁獲量の1・6倍にあたる8000トンに増える見通しだ。2倍の増産を目指す業界最大手のマルハは「海外頼みの『蓄養』より安定していて、国内産というブランドも大きな魅力だ」と話す。
養殖のカギを握るのは、ヨコワの確保だ。従来ほとんど漁獲実績がなかったが、昨年は十数万匹に上ったとみられる。産地ではヨコワを釣れる一本釣りの漁師に水産会社など十数社から依頼が殺到し、船と漁師の激しい争奪戦が起きた。高知では数年前まで1匹1000円前後だった相場が、昨年は1890円に高騰。燃料費や日当を出す業者も現れ、地域によっては2500円を超えるところも出た。「これ以上高騰すれば資金力のない会社は厳しい」と森光さんは言う。卵からの完全養殖も、大学や大手企業でなければ手をつけられない。
さらに、養殖魚の急増で、価格が下落するリスクも高まっている。実際、養殖で生産過剰になったカンパチは価格が下落、1キロあたり700円の生産コストに対して価格は800円台まで落ち込み、中小養殖業者の廃業が相次いだ。その後に台頭したのは、エサから自社調達でき、コスト削減の余地が大きい大手だ。「クロマグロがカンパチの二の舞いにならない保証はない」と森光さんは不安の目を向ける。
クロマグロでも、資金力や販売網のある大手だけが市場で生き残るのか。空のいけすが目立つ須崎湾を見ながら、森光さんはエサをまくためのスコップを強く握りしめた。=つづく(題字は書家の渡辺亮南さん)
毎日新聞社
[海・秘めたる力](4)「地下海水の幸」マグロ(連載)=静岡
2008.01.05 東京朝刊 31頁 写有 (全1,420字)
◆三保で取水 「水槽養殖」研究
駿河湾に突き出た静岡市清水区の三保半島の地下には、粘土や砂利層の下に湾から海水がしみ込んだ層がある。この半島特有の「地下海水」をくみ上げ、魚介類を陸上の水槽で養殖する試みが進んでいる。
東海大海洋学部水産学科教授の秋山信彦さん(46)(水産増殖学)の研究室の水槽でアオリイカや魚たちが泳ぐ。水槽に流れるのは、敷地内の深さ23メートルの井戸から取水した地下海水。塩分は海水とほぼ同じで、水温は年間を通じ17~21度に保たれている。酸素を含まず一般細菌類や大腸菌などが混入しないため、養殖に適している。
「地域ならではの資源を使わない手はない」。同大海洋科学博物館でも利用されていた地下海水に、20年ほど前に着目した。
最近の取り組みが、新興の水産会社「WHA」(焼津市)と共同で研究するクロマグロの陸上養殖だ。
初年度の実験では、体長20センチ(200グラム)の稚魚を5か月かけて55センチ(3・3キロ)に育てたものと、10か月で60センチ(5・5キロ)にしたものを、天然マグロの肉質と比べた。
養殖マグロはうま味成分のたんぱく質や脂質は天然とほぼ同等のうえ、肝臓から検出された有害な水銀やカドミウムの値は天然物の約半分だった。自然界では海中の小魚を食べて蓄積されるが、養殖では餌の小魚を選び、魚粉の人工飼料を改良すればさらに抑えられる可能性がある。地下海水の水質も検査している。
「予想以上の結果だった」。同社専務の山本明人さん(45)は今でこそ胸を張るが、陸上養殖を構想した当初は周囲から一笑に付された。秋山さんと出会って地下海水による飼育方法を知り、共同研究が実現した。
同社は年内にも直径25メートル規模の大型水槽を建設し、事業化に向け踏み出す計画だ。賛同する県内大手スーパーも研究に参加し、養殖マグロの販売に協力を申し出ている。
地下海水による養殖は、マグロ以外の魚介類にも可能性が広がる。
アワビの場合、水温が一定の地下海水では、通年で餌を食べるため成長が安定し、小型であれば早期の出荷が可能になる。同じ水槽でナマコを飼うと、アワビの排せつ物や食べ残しの餌をナマコが掃除し、しかもナマコも出荷できる。
清水商工会議所と地元企業、県内の大学、静岡市が連携する研究会でも、地下海水による陸上養殖の事業化を目指している。
「無駄を極力少なくし循環型の技術を確立したい」と秋山さんは力を込める。海の恩恵を受けながら、環境への負担を減らす陸上養殖の試みは、起業につながる兆しが見え始めている。 読売新聞社
マグロ陸上養殖企業説明会開催
WHA㈱は、現在クロマグロの陸上養殖プロジェクトを実行中ですが、今般、プロジェクト推進に伴い、第2プラント(本プラント)建設を計画中であります。つきましては、本事業に関する説明会を開催いたしますので、ご案内申し上げます。ご多忙の折、恐縮ですが、ぜひともご臨席賜りますようお願い申し上げます。
日時/2007.11.9 場所/ツインメッセ静岡 主催/(財)しずおか産業創造機構
クロマグロの陸上養殖プロジェクトの概要
近年世界的に魚介類の乱獲が進み、海洋資源は枯渇しつつある。また、海洋汚染に伴い魚介類の体内汚染等も問題になりつつある。特に高級魚であるクロマグロについてはその傾向が顕著である。そうした中、クロマグロの養殖が世界各地の海域で取組まれてきたが、自然災害の影響等もあり安定的な生産が実現できていないのが現状である。
そこで当社が取組むのが、世界初のクロマグロの陸上養殖である。これにより、台風や赤潮等の自然災害の影響を受けることがなくなるため、安定的な生産が可能となる。また、海洋汚染の影響を受けることもないため、消費者にとっての安全性も格段に向上する。
陸上養殖クロマグロの最も大きな特徴は、養殖マグロであるにも関わらず天然マグロと遜色ない肉質を誇ることである。従来の養殖マグロは、運動不足により脂肪分が余剰となるため、味・肉質面で天然マグロに太刀打ちできなかった。しかし、本プロジェクトでは水槽内に水流を発生させてマグロを十分に運動させるため、非常に良質な味・肉質を持ったクロマグロに仕上がる。さらに無菌状態の地下海水を使用するため、健康面でも海域のクロマグロとは比較にならないほど安全性が高いと言える。
日常的にマグロを食してきたわが国にとって、世界的な海洋資源の枯渇は食卓の危機を意味する。その点でも、クロマグロの陸上養殖実現は非常に大きな役割を持っている。将来にわたって、わが国がこれまでのようにマグロを食べ続けられるか否かは、まさに本プロジェクトにかかっていると言っても過言ではないのである。
将来的な目標としては、本プロジェクトの全国的な普及も視野に入れている。これにより、日本全体が永続的にクロマグロを食べ続けられるようにするとともに、衰退傾向にある全国の水産業の復活、ひいては日本全体の活性化につなげていきたいと強く望んでいる。
静鉄ストア ホームページhttp://www.s-store.co.jp/Maguro-2/maguro-2.html にて第二弾クロマグロ陸上養殖プロジェクトの紹介があります。マグロの試食に関した記事や最新情報が掲載されています。担当者/福井女史の優しい思いのこもった記事は必見。
WHA株式会社では平成19年度クロマグロ(ヨコワ)販売事業を開始しました。 販売状態は活魚です。 TEL 0543-37-1110 FAX 0543-37-0077 担当/森光
静鉄ストアのホームページで紹介されています
陸上養殖マグロの試食会
2007.7.15 静岡駅構内〔アスティ〕の炉囲土にてマグロの試食会を開催しました。
お陰様を持ちまして5㍍水槽内にて300超の飼育記録を更新したマグロ3尾を試食致しました。サイズは6㎏から8㎏のサイズ70㎝から80センチ程度のものでした。 天然物と比較したところ赤身が天然物よりきれいに出ていて大変好評でした。
当社では日本内外で鮪陸上養殖を考えている方々に全面協力する体制を整えております。
鮪陸上養殖プロジェクトを推進されたいと考えている方はお気軽にお問い合わせください。
WHA株式会社
海外メディアでの紹介
当社のクロマグロ陸上養殖プロジェクト(研究内容)がイギリス国営放送BBCで紹介されました。http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/6189975.stm
3月にはアメリカABCテレビで放映される予定です。
クロマグロ、陸上養殖 清水で世界初の試み開始
2007.02.19 読売新聞 夕刊 12頁 写表有 (全1,540字)
◇SCIENCE WALK
◆水流作り壁面激突回避、水は地下海水使用
清水港といえばマグロ。水揚げ金額日本一を誇るその港のそばに、奇妙な四つの水槽がある。静岡市清水区の東海大学清水キャンパス。その一角に据えられた、世界初のクロマグロの陸上養殖施設だ。
東海大が水産ベンチャー企業のWHA(本社・静岡県焼津市)と共同でつくったこの水槽は、直径5メートル、水深1・2メートルの円柱状。一つをのぞくと、体長約50センチのマグロが、グルグルと円を描くように、一定方向に泳いでいた。7匹ほどいただろうか。動きが速くて、よくわからない。かれらこそが、マグロの中でも最高級とされるクロマグロの幼魚だ。
マグロは、エラぶたの開閉がうまくないので、呼吸するためには泳ぎ続けなければならない。だが、狭い水槽の中を勝手気ままに泳がせると、泳いでいる時間が長いだけに、水槽の壁面にぶつかって死んでしまうことが多い。このため、体長3メートルにも成長するクロマグロを陸上の水槽で養殖することは、困難とされてきた。
「この難問を、水槽に一定方向の水流を作って解決した」と、海洋学部の秋山信彦教授は説明する。マグロには、流れに沿ったり逆らったりして泳ぐ習性がある。流れを横切るような泳ぎ方は、まずしない。そこで、水槽内の一定方向に回転する水流を作ったところ、マグロはその流れのとおりに泳ぎ続け、壁面への衝突死を格段に減らせた。
また、水槽のある建物は外光を遮断しており、昼間でも薄暗い。マグロは雷の稲妻のような閃光(せんこう)に敏感で、そうした光を浴びると驚いて暴れ出し、壁面に衝突する恐れがあるからだ。
クロマグロの養殖は、国内外の入り江などに養殖場を設けて行われている。天然の海を利用するため、細菌やウイルスが養殖場に入り込み、マグロが病気にかかる危険性が高い。台風などの自然災害にも弱く、餌の食べ残しやフンによる海洋汚染も懸念される。
一方、陸上養殖は施設内で行うため、これらの心配がない。しかも、水質や水温などの管理も簡単。ただ、管理費用が余計にかかるが、秋山さんらは、キャンパスの地下水を利用することで、その問題を解決した。
地下23メートルの深さまで井戸を掘ってくみ上げる水は、地下水といっても、成分は海水と同じ。水温は年間を通じて17~21度とほぼ一定だ。酸素は含まれておらず、好気性の細菌がいない。水槽に入れる前に酸素を加えるので、酸素を嫌う細菌がいたとしても、そのとき活動を停止する。秋山さんは「水質や水温の管理にコストがほとんどかからない」と説明する。
秋山さんらがマグロの養殖試験を始めたのは、昨年の9月7日。高知沖で捕った約120匹の稚魚を四つの水槽に放したが、水から飛び出したり壁面にぶつかったりして、40匹ほどに減ってしまった。
マグロが壁に衝突しない水槽の形状などを探り、10年以内には、卵から成魚にまで育てる完全養殖の実現を狙う。目指すは「海を知らないマグロ」だ。
《取材を終えて》
◆天然物超えに期待
日本のマグロ漁獲枠が削られるというニュースに、マグロ好きの食通たちは気が気でないに違いない。東海大とWHAの取り組みは、そういった点でも期待を抱かせる。WHAの山本明人専務は「天然物を超える品質のマグロを生産したい」と意気込む。青森・大間のクロマグロに匹敵するマグロの誕生を、ぜひ期待したい。(吉田昌史)
クロマグロの陸上養殖 東海大学海洋学部/WHA
「空調タイムス」2007.2.28
年間を通して一定水温であり、無酸素なので魚類の病原菌となる一般細菌など好気性細菌類・ウイルスを含まないといった特長を持つ「地下海水」を利用し、陸上の水槽を使って安全性の高いクロマグロの孵化・養殖及び出荷を目指した世界でも珍しい取組みが現在、進められている。東海大学海洋学部水産学科(所在地・静岡市清水区折戸)の秋山信彦教授と、国内最大の漁獲量を誇る“マグロのまち”静岡県焼津市に本社を置くWHA(社長=萩原弘之氏)が産学連携で進める「マグロの完全陸上養殖」。
WHAでは数年後の事業本格化を目指し、同大学内に設けられた実証槽で秋山教授らとともに研究を進めている。現在は基礎研究段階といえるが、ここで得られたデータを基に、〇八年度には実用プラント施設を建設、〇九年度には試験的な販売を開始する構え。最終的には、人工孵化から行う完全陸上養殖技術を静岡から発信し、そのノウハウを全国に普及させていく方針だ。
◇ ◆ ◇
研究の発端となったのは、WHAの前身であるNPO鮪文化研究会の山本明人氏(現同社専務取締役)が、県の特産品であるマグロによる地域産業の活性化を目指し、秋山教授に天候などの影響を受けない陸上養殖について助言を求めたことに始まる。当時、同大学の水族館や地元のヒラメ養殖業者では地下海水を既に導入しており、その技術を応用したマグロの陸上養殖について事業化を目指し、研究を進める方向で一致。
その後、直径五㍍の四つの水槽を有する研究施設を同大学内に設置し、〇六年九月には高知県沖から体長約二十㌢のヨコワ(クロマグロの稚魚)百十二匹を搬入、飼育を開始している。
東海大学海洋学部は太平洋を望む三保半島に位置し、校舎の程近くには平安の昔から景勝地とされる「羽衣の松」で名高い三保の松原が広がる。
三保半島は、その西にある日本平丘陵の海食崖が侵食され、砂礫が運ばれ堆積して形成。地下表面部は真水が流れているが、その下には透水層があり海水が浸透している。この研究で使われる「地下海水」はここから汲み上げられるもので、年間を通して一定の温度(17~21度C)。また、無酸素なので魚類の病原菌となる好気性細菌類やウイルスを含まず、衛生的にも高いメリットを持つ。
◇ ◆ ◇
飼育を行う水槽では地下海水の半循環方式を採用。水中に蓄積していく窒素分の排出と水温を一定に保つためにこの方式がとられており、新たに汲み上げられた無菌状態の地下海水に加え、循環する飼育水は殺菌され各種濾過槽を通過することで常に衛生が保たれることから、水質への影響もない。
近年、欧州・豪州などで活発化する海面を利用した蓄養、奄美大島や三重県などの小型マグロからの小割養殖では細菌やウイルス、寄生虫が入り込むことによる疫病への懸念、目の粗いマグロ用の網生簀では小魚が侵入し、これを捕食することで体内に水銀が蓄積するといった問題も指摘されている。また、残餌や排泄物による周辺海域の汚濁も問題視されている。
「本研究は、食品として安全性の高いマグロの陸上養殖方法の開発とともに、海洋汚濁など地球環境への影響も考慮しながら進めている」(秋山教授)とするこの陸上養殖では、無菌状態の地下海水の利用と合わせて、水質や温度、残滓等の堆積防止など成育環境を管理できることから、マグロの健康への影響を限りなく少なくすることができる。また、飼育水の海への廃棄時も、沈殿槽などを通過させることで汚濁を防止するなどの配慮がなされている。
主な設備は、地下海水の半循環方式で使われる物理濾過槽、紫外線殺菌灯、生物濾過槽のほか、閃光を嫌うマグロの習性から施設は九九%遮光可能なシートで厳重に覆われている。また、WHAは回遊魚であるマグロの遊泳路を確保する技術で特許を取得するなどそのノウハウも蓄積。
無酸素状態の地下海水に酸素を混入する際には、微細気泡発生装置で生成したマイクロバブルと、酸素溶解塔を用いた溶存酸素量を増加する独自の技術が利用されている。マグロは通常の魚に比べて酸素消費量が非常に高く、このシステムでは飼育水の溶存酸素の飽和度を一〇〇%以上(一般的には60%以上)の過飽和状態に保つことを可能としている。
◇ ◆ ◇
「マグロの成育に最適な水温は二一度C。初めての冬を迎え、自然環境の影響を受ける蓄養(海水)の場合と同様に、若干ではあるが(地下海水の)水温が下がったことで食が細まり、体力が低下することが懸念されたが、そうした様子も今のところ見られない。現在の規模ではヒーターなど簡単な設備で水温調整できるが、数年後の事業化・全国普及の際には飼育施設の規模も大きくなり、また全国各地で一定水温の地下海水が採取できるとは限らないことから、年間を通して二一度Cを保持する技術が必要になる」(山本専務)とする。
秋山教授は「事業化する上では、いかに低コストで省エネ・CO2削減に貢献できるかも重要なポイント」と話し、温度管理の技術について、省エネ・省コストタイプの空調・冷熱機器の利用も検討していくとする。
◇ ◆ ◇
前例のない研究だけに、秋山教授・山本専務の両氏は、飼育方法にも様々な課題があると口を揃える。「当初は、環境の変化による死亡や水槽から飛び出してしまうものなど様々な問題があり、最悪の場合、年内には全滅という予想もあった。しかし、現在は約三十匹が元気に回遊しており、その重量も三㌔前後にまで成長している」(秋山専務)としつつ、今後も飼料開発などを含め、試行錯誤が続くと話す。
山本専務は、最終的に三十~五十㌔程度での出荷を当面の目標とする。その価格については「現在普及する蓄養マグロよりは高めを想定している。我々が研究の根幹とするものは高い『安全性』。水銀や菌、薬剤などに影響されないよう安全性を担保する技術に最もコストを掛けている。先日実際に食してみたが、現在普及する蓄養マグロのような臭みもなく、品質的は何ら問題ないと考えている。ここ数年は食の安全性がクローズアップされており、消費者には地球環境への配慮とともに、この安全性という点も理解して頂けると思う」としている。
小学生の教材を見る目”が変わる新説・新情報100として
当社プロジェクトが「社会科教育2月号/明治書館」で紹介されました
紹介者は静岡市内の小学校教員/森竹先生となっています
http://www.meijitosho.co.jp/zasshi/shosai.html?zasshi=%8E%D0%89%EF%89%C8%8B%B3%88%E7
「マグロのまち」としてともに名高い静岡市清水区と静岡県焼津市にある大学と水産ベンチャー企業が、共同でクロマグロ(本マグロ)の陸上養殖の実験に取り組んでいる。産学連携での陸上養殖実験は世界的にも珍しい。実験は順調で、早ければ09年にも、消費者の口に届けたいとしている
実験に取り組むのは、東海大学海洋学部(清水区)の秋山信彦教授(水産増殖学)と、水産ベンチャー会社「WHA」(焼津市)。昨年秋から、同学部清水キャンパスの一角につくった施設に設置した直径5メートルの水槽四つで、三保半島沿岸の地下からくみ上げた海水を使い、高知沖で捕獲したクロマグロを稚魚から飼育している。
秋山教授によると、陸上養殖は海上と比べ、養殖場となる海の汚染が防げたり、天候の影響を受けにくかったりするなどの利点がある。その一方で、水温を一定に保つなど飼育環境整備にコストがかかる問題があった。
実験は、年間を通じて温度が17~21度程度と一定に保たれる「地下海水」を使うことで、問題を解決。地下海水は無酸素状態のため、魚の病気の原因となる細菌が少なくて薬代がいらず、管理も容易になったという。
「養殖というと悪いイメージもあるが、陸上養殖はエサや環境が完全にコントロールでき、安全で安心なマグロが育てられる」と秋山教授。飼育中のクロマグロは、水槽から飛び出すなどして当初の約120匹から半数余りになったが、3カ月足らずで約200グラムから、大きいもので2キロ超にまで成長した。実際の出荷では30キロ程度を目安に育てたいという。
WHAは、前身がマグロの養殖をめざして発足したNPO法人「鮪(まぐろ)文化研究会」で、05年11月に現在の会社になった。同社の山本明人専務は「マグロは漁獲から生産の時代に移ろうとしている。マグロのまちとして名高い清水、焼津を含め、静岡県全体の活性化にもつなげたい」と話す。
クロマグロは「黒いダイヤ」ともいわれる高級魚。国際的な資源管理機関「大西洋まぐろ類保存国際委員会」が昨年11月、地中海を含む東大西洋での総漁獲枠の削減を決めている。秋山教授と同社は、将来的には卵から育てる「完全養殖」をめざしており、「環境にも人間にも安全で安心なクロマグロを提供したい」と話している。
クロマグロ漁獲量削減、家庭への影響は
日本人が大好きなマグロ、その漁獲枠が相次いで削減されています。先月、高級な寿司ネタとして使われる南マグロの日本の漁獲枠が来年から半減されることが決まりました。そして26日、最高級のクロマグロも地中海域での漁獲枠が2割削減されることが決まりました。一般向けのキハダやメバチについても削減が議論されています。どんな影響が出るのでしょうか。
この寿司店では毎日、クロマグロの解体ショーを行っています。「マグロの王様」、「黒いダイヤ」などとも呼ばれるクロマグロ。この店では1巻348円で販売していますが、当然赤字。それでも目玉商品として提供してきましたがこれ以上 値上がりしたらやって行けないと言うのです。
「いま毎日やっているのが、例えば2日に1度とか。この先もっと(値上がりが)進んでいけば1週間に1度とか」(寿し常グループ 久保敦史さん)
地中海などでのクロマグロの漁獲量を管理する国際機関は、26日、現在の漁獲量を2010年にはおよそ2割削減すると決めたのです。日本に輸入されるクロマグロのおよそ8割がこの海域で捕獲されたものだけに影響は少なくありません。
「クロマグロやインドマグロは多少(供給量が)減りますので、ある程度値段が高くなることも予想されますけども」(東京築地市場大物業会 布施喬・会長)
「(クロマグロの)量が減るとメバチとかキハダとか、他のものにも影響してくるから、やっぱり厳しいですよね」(卸売業者)
他のマグロにも影響を与え始めていて、すでにマグロ全般の価格は例年に比べて1割から2割高値で推移しています。
「店頭ですと100グラムで1000円までは上がらないと思いますが、それぐらいまでは(値段が)上がってくると思います」(株式会社あおき 島崎喜由・鮮魚部チーフ)
「高ければ、他の魚を食べればいいじゃないかと思います」
「(値段が上がったら)1年に1回ぐらい楽しみにします」(スーパー買い物客)
しかし、もっと影響が大きいのが「蓄養」マグロです。蓄養とは、いったん漁獲したマグロを生けすで太らせてから出荷することですが、その実態は正確には把握されておらず、乱獲の温床だと指摘されています。今回の会議では蓄養も厳しく監視することになりましたが、厳格に実行されれば、漁獲量は実質的に半減するとの見方もあります。
そこで今、国内では新しい研究が進められています。海の中ではなく陸上の水槽を使ってクロマグロを卵からふ化させ、育成しようと言うのです。いわば「完全養殖」です。
「台風や災害に海上養殖が弱いということを知りまして、なんとか陸上養殖できないかと」(クロマグロの研究を行っているWHA株式会社 山本明人・専務)
しかし、稚魚にとって適切な光の量や水温がまだ分かっていないため、商業化までは少なくとも3年から5年はかかるだろうと見られています。
貴重な海の資源を守るためにどのような貢献ができるのか、マグロ消費大国・日本の課題と言えそうです。(27日16:25)
すしや刺し身に欠かせないクロマグロ(本マグロ)を地上の水槽で養殖する実験に東海大と静岡県の民間企業が取り組み、地下塩水を使うことで、ネックとなっている水温管理のコストを抑えることに成功した。より安いエサで育てることが当面の課題だが、富裕層が台頭する中国や欧米での消費の高まりに加え、乱獲による個体数の減少で天然のクロマグロの価格は高騰の兆しをみせており、実用化すれば安価で安定的なマグロの供給が可能になると期待されている。(今泉有美子)
実験を行っているのは東海大学海洋学部の秋山信彦教授(水産増殖学)とシステム開発会社「WHA」(静岡県焼津市)。9月上旬から、海洋学部のある静岡市清水区で地下約50メートルから地下塩水をくみ上げ、直径5メートルの円形水槽4つでクロマグロの幼魚約100匹を飼育している。
従来の海での養殖では、エサなどが海底にたまり環境を悪化させるといった問題があった。一方、地上での養殖は、クロマグロの生育に最適といわれる水温21℃前後を保つのに膨大な燃料費がかかるのがネックとなっていたが、秋山教授は水温が一年を通じてほぼ一定の地下塩水に着目。「燃料費の問題をクリアできるだけでなく、地中で濾過(ろか)される地下塩水は無菌状態のため、抗生剤など高額な薬代も必要なくなった」(秋山教授)という。排水は濾過して海に戻すため、環境上の問題もほとんどないという。
クロマグロは1年間で約60センチ成長し、1年半~2年でマグロとしてのうまみが出る1メートル(30~40キロ)ほどに育つが、運動量が多いため1キロ増えるのに22キロのエサが必要。マグロがエサとしているイワシなどに代わり、大豆など安価なエサで育てる技術が地上養殖の課題として残されている。
クロマグロは、中国をはじめとする海外での消費量増加に加え、原油高にともなう燃料費の高騰で「今年に入って取引価格が1、2割増した」(東京・築地の大手卸業者)。さらに魚の大きさを問わずに捕獲する巻き網漁による乱獲で、脂の乗った大型クロマグロの取引量が減少。この卸業者は「中国の富裕層の数は日本人と同じぐらいになったと聞く。このままでは、良質のクロマグロは中国に全部競り落とされてしまうかもしれない」と不安を口にする。
「実用化まで少なくとも3年かかる」という秋山教授だが、「陸上での養殖が成功すれば、天候や原油高に左右されず、良質のクロマグロが安定して供給できる。価格の急激な高騰もなくなる」と話す。今後は、より大きな水槽での養殖実験と並行して、地下塩水を取水できる地域の企業や自治体と連携しながら実用化の道を探る。すでに企業からの引き合いもあるという。
(10/15 01:56 産経新聞掲載)
クロマグロ陸上完全養殖へ実験スタート 焼津の企業と東海大教授 | ||||
マグロ研究などに取り組む「WHA」(萩原弘之社長、焼津市)と東海大海洋学部の秋山信彦教授はこのほど、静岡市清水区の同大学内でクロマグロの陸上完全養殖を目指して実験を始めた。 |
東海大とWHA、クロマグロの陸上養殖実験を開始
東海大学海洋学部の秋山信彦教授と水産ベンチャーのWHA(静岡県焼津市、萩原弘之社長)は7日、クロマグロの「陸上養殖」実験を始めた。三保半島の沿岸の地下からくみ上げる海水を使い、陸上に設置した流水水槽で養殖する業界初のシステムという。餌や温度など適切な養殖条件の研究を進め、3年後の実用化を目指す。
両者は2005年8月から共同研究を始めた。静岡市清水区の大学構内に直径5メートルの水槽を4つ設置。高知沖でつり上げたクロマグロの稚魚を同日112匹放流した。年間を通じて温度が一定の地下海水を使うのが最大の特徴。季節変化に伴う水温調整が不要でコストが削減できるという。
海上養殖では食べ残した餌やフンが水質問題などを引き起こすが、陸上養殖なら管理が容易で病気のまん延も防げる。マグロは睡眠中も泳ぎ続けるが、WHAが開発した流水水槽で壁面への衝突を回避する。秋山教授は「陸上養殖が実用化できれば企業の漁業参入も可能になる」としている。 (日本経済新聞/2006.9.8)
事業の概要(既存事業及び新規事業)技術の概要・新規性
マグロ類は漁業の他に,地中海ではイタリア,太平洋ではオーストラリアなどの国で行われている一時(短期)蓄養と,奄美大島,三重県などの国内で20cm程度の小型のマグロ(ヨコワ)から育成する養殖によって生産されている.これらの飼育については全て海面を利用した小割養殖である.このような蓄養や養殖では,外部から様々な細菌,ウイルス,寄生虫などが入り込むことによる疾病が懸念される.また,近年天然マグロの水銀の蓄積について問題視されているが,これについても小割養殖では完全に遮断することは不可能である.マグロに限らず小割り生簀周辺には養殖魚の残餌を求めて小さな魚が集まってくる.これらの小魚はマグロの生簀のような目の粗い網生簀では生簀の内外を自由に遊泳することが可能である.つまり,このような小魚を生簀内のマグロが捕食することによって水銀を蓄積することが考えられる.さらに,小割生簀を設置することによる海底の汚染,それに伴う周辺海域の汚濁などが,近年大きな環境問題となっている.これらの諸問題は現在の養殖技術では解決することは不可能である.
そこで,考えられることとして,陸上施設による水産養殖である.すでにヒラメ,クルマエビなどでは陸上で養殖されている.これらの施設は地先海水を導入し,飼育に利用した後海域へ戻されている.このような方法であれば,飼育水を海域へ戻す際に沈殿槽を通過させることによって海域への負荷を軽減できる.また,小型魚類が混入することもないことから水銀やカドミウムなどの生物濃縮も起こらない.唯一,地先海水を導入することから病原性の細菌,ウイルスなどの混入が問題視される.しかし,これについてもUVやオゾンによってかなり軽減することが可能となっている.陸上養殖の大きな問題点としては,温度調整にエネルギーコストが著しくかかることが上げられる.海面養殖では気温の影響を受けにくいが,陸上養殖では気温の影響を著しく受けてしまう.夏季には高水温となり生物が死亡し,冬季の低水温期には餌を捕食しなくなり成長が停滞するだけでなく,体力の低下により春季に僅かな細菌が混入しただけでも感染してしまう.これらを解消するために閉鎖循環ろ過による陸上養殖もヒラメなどで試みられているが,技術的に未熟であり,普及していないのが現状である.この方式は飼育水から脱窒が可能にならない限り困難であることが示唆されている.
一方,ホンマグロの陸上での養殖は現在いくつかの問題があり,国内外で未だ行われていない.しかしながら,JICAの支援によって東南アジアのいくつかの国ではキハダマグロを直径17m水深5mの陸上施設において産卵させることまで成功している.従ってホンマグロにおいても必ずしも不可能な技術ではないことが考えられる.
以上のような背景の中,陸上養殖する際の問題点を整理し,それらを解決するべく検討した結果,本事業では静岡県静岡市三保地区で取水することが可能な地下海水を利用し,マグロを養殖することを検討している.すでにいくつかの魚種において地下海水を利用した陸上養殖を行っている.この地下海水は無酸素であることから大腸菌,一般細菌数が皆無であり,当然病原性の細菌,ウイルスなどはそのほとんどが好気的であることから飼育槽への混入の可能性はきわめて低い.また,嫌気性の細菌類は飼育用水として用いる際に酸素を混入するためにほとんどが活動を停止するか死亡する.この際に今回の新技術として微細気泡発生装置によるナノバブルと,酸素溶解塔を用いた溶存酸素量を増加する技術が含まれる.従来のエアーレイションでは溶存酸素が60%程度の飽和度に達するに留まっていたが,今回利用するナノバブルと酸素溶解塔を用いることによって,酸素飽和度を100%以上に保つことが可能となっている.通常溶存酸素量は7ppm程度であるが,酸素溶解塔を制御せずに使用した場合には15ppm以上で機器での測定が不能の過飽和状態にまで達する.マグロは通常の魚類とは異なり,酸素消費量が著しく高い.従って,従来の飽和度60%の海水では酸素欠乏となり飼育することは不可能である.本技術があることによってマグロを元々無酸素である地下海水で飼育することが可能となっている.また,マグロは狭い生簀で飼育すると水槽の壁に衝突し死亡してしまう.これについては,適切な流速で飼育水槽に流れを作ることによってマグロの遊泳路を誘導し,衝突を回避させることが新技術として上げられる.この技術については,すでにWHA株式会社によって特許が取得されている.さらに,この衝突回避方法をさらに確実にするために,水槽の壁に特殊フィルムを張ることを検討している.また,マグロは稲妻などの閃光を極めて嫌い,閃光があることによって一斉に暴れて水槽の壁に衝突することが問題視されている.これについても99%遮光可能なビニールシートで池を覆い,内部で照明を制御することによって常に安定状態で遊泳させることが可能である.これについては,マグロを導入後,照明の波長特性などを検討する予定である.従って,この照明技術については実際にマグロを飼育することによって完成するものと考えられる.以上が技術の概要であるが,地下海水利用については他の魚種において検証がすでに終わっているが,ホンマグロについては今後導入することによって技術検証がなされるものである.この地下海水を利用した養殖技術についてはマグロのみならず他の魚種においても利用が可能であり,汎用性の広い技術と言える.
以上のように,今回は特に海面での養殖技術を基盤とし,地下海水を利用した新たな技術を持って陸上水槽で養殖することを企業化することを目的としている.この事業が軌道に乗った際には陸上水槽において親マグロから種苗を生産し,その種苗を養殖に用いる完全養殖を目指す.
本マグロ:陸上養殖、焼津の企業と東海大が研究へ--地下海水で無菌状態 /静岡
焼津市内の技術開発会社と東海大学は今夏、地下海水を活用したクロマグロ(本マグロ)陸上養殖の共同研究を始める。地下海水を活用することで事実上、無菌状態での養殖が可能になるといい、食の安心・安全面で差別化を図るのが狙い。同社はマグロ陸上養殖の特許を保有しており、地下海水による養殖のノウハウを持つ同大の協力を仰いだ形だ。【小林慎】
この会社は「WHA」(萩原弘之社長、焼津市西小川1)。マグロ養殖のほか、地下格納型の金庫をはじめとした防犯システムの開発も手掛けている。既に同大海洋学部(静岡市清水区折戸)に研究室を設け、同学部の秋山信彦助教授(水産増殖学)が技術顧問に就任。年間3000~5000万円の研究費は同社が負担する。
秋山助教授や同社によると、地下海水は▽無酸素なため好気性細菌や大腸菌などの一般の細菌類が存在しない▽年間通して水温が一定――などの特徴がある。養殖の際は酸素を注入するため、嫌気性細菌が存在していても活動せず、事実上の無菌状態になる。また、水温を一定にするためのエネルギーコストも不要でメリットは大きい。
地下海水は全国どこででも取水できるわけではなく、井戸を掘っても岩盤の性質などにより淡水しか出ない場所もある。同学部の位置する三保半島は地形的に地下海水の取水が可能で、秋山助教授はさまざまな魚類で陸上養殖の研究をしている。今回の共同研究用に新たな井戸(深さ45メートル)を掘る予定だ。
一方、マグロの陸上養殖は実用化しておらず、技術的なハードルは低くない。高度回遊魚類のマグロは一年中遊泳を続け、口に含んだ水から酸素を取り込む。このため同社は円型の流水槽を考案。理論的には永続的な遊泳が可能だが、今後の研究課題として水槽壁への衝突死の防止や効率的な酸素供給方法、給餌方法の検討などがあげられている。実験用プラント(13メートル四方に水槽4槽)は同学部構内に設置予定で、今月中に工事が始まる。
研究で技術開発に成功すれば、同社は2010年までの実用化を目指す。海中の養殖と違い、陸上養殖では漁業権が不要なため、企業や自治体が参入しやすいほか、台風や赤潮などの自然災害の影響を受けないなどの利点がある。また、海水や飼料を管理できるため、胎児の発達に影響を与える恐れがあるとされているメチル水銀の問題も発生しないという。
同社の山本明人専務(43)は「誰もが安心して食べられるマグロを第一に考え、東海大との共同研究を申し入れた。地下海水を使った陸上養殖マグロを政令指定都市・静岡の目玉にするため、企業や自治体に売り込んでいきたい」と話している。
3月11日朝刊
世界初!クロマグロ陸上養殖へ清水区の企業と東海大
高級魚クロマグロ(本マグロ)を陸上で養殖する世界初のプロジェクトが
静岡市清水区の特許システム開発会社「WHA」(萩原弘之社長)と東海大海洋学部の産学連携で始まる。二月末に実験施設を着工、夏から試験養殖に入る予定。人工ふ化で育った親魚の卵からの完全養殖を目指す。
クロマグロは、四十カ国と欧州連合が加盟する大西洋マグロ類保存国際委員会が漁獲量を管理。資源減少は深刻で、最大の消費国日本への割り当ては現在年間三千四百トン。 長距離移動する回遊魚で、止まっていると呼吸できず、皮膚も傷つきやすく完全養殖は不可能とされていたが、二〇〇二年、三十二年間の研究の末に近畿大が海上での完全養殖に成功。ただ台風や生活排水で壊滅的被害を受けることもあり、安定生産には至っていない。 「日本人が大好きなマグロをずっと食べられるよう、食文化を守ろう」と、より効率のいい養殖法を探るのが今回のプロジェクト。顧問に東海大海洋学部の秋山信彦助教授(44)が就任し、産学連携に調印した。
WHAは、海から養殖施設までマグロが人の手に触れず、ダメージを最小限に抑える海上・陸上用輸送コンテナを発案して特許を出願済み。今後は餌の補給などすべてをオートメーション化したシステムを開発、約二十センチの稚魚を一年で約六十センチに育てるとしている。
実験施設は東海大フロンティアリサーチセンターに水深一メートル、直径五・五メートルの水槽を四つ設置。敷地内の井戸でくみ上げる地下海水を使うのが特徴。無酸素のため好気性細菌や大腸菌がなく、年間を通し水温が一七-一九度とほぼ一定という。
八月に稚魚を水槽に入れ、実験を始める。酸素や栄養の補給法、成長段階に合わせた水温、塩分濃度、栄養などの条件、水流発生装置の研究開発などを行う。課題となる共食い、衝突死などの対策は、ストレスを軽減させるなどの方法を検討する。
すでに企業などから数件の問い合わせもある。三年後をめどに結果を出す方針で、WHA専務で共同研究担当責任者の山本明人さん(43)は「十年後には『クロマグロは遠洋漁業から陸上養殖施設へ』と教科書を変えたい」と意気込んでいる。
「マグロの危機?/なぜ今から陸上養殖が必要なのか」
陸上養殖の利点と必要性/その①水銀問題
北海道新聞 2005/09/14 10:14より
市販マグロ、規制値超すPCB 道医療大など調査「摂取量の基準必要」
国内で市販されているマグロに、厚生労働省が汚染防止の指針として定めている暫定的規制値を上回るPCB(ポリ塩化ビフェニール)が含まれていること が、道医療大と第一薬科大学(福岡)の研究グループの調査で分かった。27日から東京で開かれる日本内分泌攪(かく)乱化学物質学会で発表される。 同省は八月、クロマグロやメバチマグロなどに含まれるメチル水銀が胎児に悪影響を及ぼす恐れがあるとし、妊婦を 対象に摂取量の目安案を発表したが、PCBについては言及していない。研究グループの道医療大の遠藤哲也講師(中毒代謝学)は「PCBと水銀の相互作用に よって胎児の神経発達が阻害されるとの指摘もある。水銀だけでなく、PCBでも摂取量の基準を作るべきだ」としている。 遠藤講師らは二○○三年から○四年にかけて、札幌や仙台、東京、大阪、福岡、沖縄などで販売されていた天然と養 殖のミナミマグロ、クロマグロ計百三十九点について、赤身と脂身(トロ)に分け、PCB濃度を調べた。原産地域は日本近海、北米東海岸、スペイン、オース トラリア、メキシコ、クロアチア、トルコ、モロッコ、リビア。 これらのうち、濃度が最も高かったのはスペイン産の養殖トロで平均四・五五○ppm。 厚労省がマグロを含む「遠洋沖合魚介類」に設けているPCBの暫定的規制値(○・五ppm)の九倍だった。次いでリビア産天然トロ (三・四二七ppm)、北米東海岸天然トロ( 三・一八五ppm)など。 PCBは脂肪分に蓄積するため、総じて赤身よりもトロの方が濃度が高く、養殖と天然のトロすべてで規制値を上回った。 原産地域別ではスペイン、北米、日本近海の順に濃度が高かった。 遠藤講師は「北の海域にすむ魚の方が脂肪分が多いことから濃度に地域差が出たのでは。ただ、一般的には、トロは週に二、三切れ程度の摂取なら特に問題はないのではないか」と話している。北海道新聞より
「安全なクロマグロ資源をつくる為に」
当社(WHA)ではこれらの報告を確認したうえで陸上養殖の研究推進が急務であり 早急に技術を構築しなければならないと考える。なぜなら当プロジェクトの目標としている技術はこれらの指摘されている物質を養殖過程から除去することを目標としており しかも人体には影響がないものを提供したいと考えているからである。現在、指摘されている危険性を黙認している関係各所(機関等)があるとすればその責任は重大であり、それは次世代の子孫を軽視している事とも言える。数年後には少子化時代にさらなる問題を残してしまう可能性を秘めている事を容認しているともいっても過言ではないと考える。更に本件に対して何らかの対応策を考えずこのまま放置すれば日本食文化崩壊も充分考えられ、この数値から推測すれば刺身を手軽に食する「回転寿司」等に行っても2皿以上は食せない事となり一度の食事に1人平均8皿を食した場合、1.5ヶ月~2ヶ月間分の規定摂取量を超えてしまう事となる。専門研究機関がこの問題に対して危険性を訴えかけている以上、近い将来必ずや国内外から「BSE問題/違法建築問題」同様に責任問題が取りただされ血税補填による緊急対策がなされるものと考える。しかし本件に限ってはそれらとは異なる根深さがあり金銭で解決できない「身体への悪影響」という問題も付いて回る事となりその代償を払わされる被害者は間違いなく全国民と次世代の国民が対象となってくるのである。日本の安全な食文化を保持する為、当社では汚染海水・汚染飼料を使用しない「未来につなぐ陸上養殖プロジェクト」を自信持って提案し推進するものである。
静岡新聞ビジネス情報誌「ベガ」掲載2006.1.25
同プロジェクトでは今年の8月を目処に、クロマグロの稚魚を実験プラントに放養できるよう、計画している。
WHA株式会社専務取締役の山本氏は、このクロマグロの養殖を何年も前から考えていたという。マグロはご存知の通り、日本人の好物であるが、同時に乱獲などが危惧されている魚でもある。そのクロマグロが陸上の水槽で養殖できるとしたら、どうだろう。新しい静岡名物としても話題性は十分だ。まずは、陸上でしかなしえない「陸上マグロ養殖に対する」実験の成果に期待しよう。
「海洋深層水に勝るとも劣らない地下塩水について」Dr.Cookie
インターネットの中をのぞいて地下塩水を調べてみました。
溶岩や火山礫・火灰などがいく重にも積み重なってできている下の内部は、実は透き間だらけです。したがって、雨水は深くえぐれた沢を下って海に流れ込み、地中にしみこみ、豊かな常緑樹を栄養分として役立ち、それ以外の多くは地下水として蓄えられます。 一方、海水も、溶岩海岸のすき間から内部に浸透していきます。
昔から「井戸」を掘っても地下水の塩分濃度が高く、「地下塩水」は、玄武岩質の溶岩・火山礫・火山灰に含まれているミネラルをともないながら、地下にしみこんだ雨水と、やはり海岸の溶岩層によって濾過されながら浸透した、太平洋のミネラルをたっぷり含んだ海水が、途方もない長い年月をへて混ざり合ったものです。「地下塩水」は、まさに、雨と海、そして「火山」の恵なのです。 とのことでした。
注目される地下塩水の効能と活用
海水と変わらない成分組成
「地下塩水」の塩分値は3.4%、海水と比較した主な元素の分析結果は、下の表の通りです。この結果、「地下塩水」の成分組成は海水と殆ど変わらないことが判明しました。
「海洋深層水」に勝とも劣らない
さらに、「地下塩水」に含まれるケイ酸態カイ素が海水の3mg/lに対して4.4mg/lとやや高く、亜鉛に至っては、海水濃度の10倍以上あるなど、最近、低温安定性・富栄養性・清浄性について話題となっている「海洋深層水」に優るとも劣らない「水資源」であることが明らかになりました。
「波動」測定でも驚くべき結果
やはり最近注目されている「波動」を測定した結果、ミネラルバランス・陰陽バランス・肌・糖尿病・自律神経・幸福・意志・やる気・怒り・心配・不安・シーター波・デルター波など、多種多様の項目で最高値、免疫・アトピー性皮膚炎についてもそれに匹敵する値が示されました。
今、雨と海、そして「火山」の恵みである「地下塩水」の効果と活用が注目されています。
海水 地下塩水 海水出典:海洋科学基礎講座11:海洋生化学東海大学 出版会地下塩水
:新日本気象海洋株式会社
海 水 地下塩水
塩素イオン 18980 19400
ナトリウム 11550 11300
カルシウム 400 416
マグネシウム 1270 1150
ケイ酸態ケイ素 3.0 4.4
亜 鉛 0.005 0.06
当クロマグロ陸上養殖プロジェクトはこの地下海水を利用してクロマグロを養殖し安全で汚染されていないマグロを目標にしています。
海洋深層水よりも安価な工事ですみ安定度は引けを取らない海水だと思います。
「クロマグロ陸上養殖が産学連携共同研究で発足」
学校法人東海大学/WHA株式会社/NPO法人鮪文化研究会
クロマグロ陸上養殖プロジェクトを推進しているWHA株式会社(静岡市清水区)とNPO法人鮪文化研究会(焼津市)はこの度、東海大学海洋学部との間で産学連携の共同研究契約を結び、陸上マグロ養殖の共同研究を海洋学部構内の東海大学フロンティアリサーチセンターで開始する事となった。研究内容としては実験用流水水槽を設け,流速や温度,照度などいくつかの飼育条件で飼育した場合の生残率比較,人工飼料の開発などクロマグロを陸上で養殖するための技術開発である。この実験プラントの最大の特徴としては飼育水に地下海水を利用する事である。静岡市清水区の三保半島で汲み上げられる地下海水は無酸素であることから好気性細菌,大腸菌がなく,年間を通して水温がほぼ一定(17~19℃)である。また,海水の取水にかかる工事費も地下数十メートルの井戸であることから安価である。現在までに東海大学ではこの地下水を利用し様々な水族の種苗生産や養殖に関する研究を進めてきた.そこに,WHAの保有する特許養殖方法を生かしクロマグロも他の魚種と平行し陸上養殖の研究対象として検討する事となった.現在,大学との共同研究において技術開発を推進する計画である。クロマグロ陸上養殖プロジェクトは2006年8月を目途にクロマグロの稚魚(ヨコワ)を実験プラントに放養できるように計画中である。
【各担当責任者】
WHA株式会社 代表取締役 萩原 弘之
産学連携共同研究担当責任者 専務取締役 山本 明人
設計施工統括責任者 取 締 役 水上 茂樹
クロマグロ陸上養殖研究所 室長 本 部 長 廣川 明国
東海大学海洋学部 水産養殖技術顧問(水産学博士) 秋山 信彦
産学連携共同研究契約 学校法人 東 海 大 学
WHA株式会社
営業所 TEL 054-620-5555 FAX 054-620-3333
研究所 東海大学海洋研究所フロンティアリサーチセンター10号館205号室
{産学連携共同研究所/WHAクロマグロ陸上養殖研究所}
TEL 0543-37-1110 FAX 0543-37-0077
学校法人東海大学 海洋学部 0543-34-0411(代表)「内線2026/WHA」
特定非営利活動法人 鮪文化研究会 ID-261
「クロマグロ陸上増養殖プロジェクト概要」
WHA株式会社(静岡市)とNPO法人鮪文化研究会(焼津市)はクロマグロ陸上増養殖をする為に山本明人・萩原弘之によって発明された特許マグロ陸上養殖システム「鮪の養殖装置」に絡む追加特許を用いて「クロマグロ陸上養殖プロジェクト」を推進している。この養殖方法の特長はフルオートメーション化を目指し人手を一切必要としない養殖法を目指したもので近未来における養殖方法とも言える。本プロジェクトを推進するに当たり学校法人東海大学とは産学連携共同研究契約を締結し同校海洋学部秋山信彦博士を水産養殖技術顧問として迎え技術に関するアドバイスを受ける体制も整った。養殖施設の概要は下記養殖図を参考にして頂き養殖内容は近日、東海大学内にて推進される「静岡プロジェクト」公開の際に明かとする。既に鮪を陸上や海上で輸送する方法に加えマグロ陸上輸送システム等数項目に至る特許も出願済みである。これにより静岡県産の鮪が食卓にお目見えする日も近い事となる。静岡プロジェクトの最大の利点はやはり東海大学海洋学部の管理が行き届く点と大学側の協力を充分に受けられる事が最大の利点とも言える。又、養殖環境的についても「生活汚染がほとんど無い地下海水を利用できる事・その地下海水で安定した水温と水質を得られる事等が数々ある」既に実験プラントの設計概要はミズキ一級建築士事務所(清水区/NPO法人鮪文化研究会常任理事)が中心となり設計段階までが完成している。3年に渡って推進してきたWHA株式会社とその全面協力で推進されているNPO法人鮪文化研究会の「クロマグロ陸上養殖プロジェクト」にもここにきてようやく第一段階のゴールとなり今後は新たなる戦いのスタートとなる。10年後の教科書を「遠洋漁業」から「陸上養殖施設」へと変えてみせる意欲はますます意気込みを増してきた。 マグロ
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